ご案内
ドックとは、もともとは船の修理施設のことですが、人間も適宜に故障の有無を点検して、必要な修理をする必要があります。こうしたチェックシステムが人間ドックです。
人間ドックは、心臓や消化器などの臓器が順調かどうかの検査が目的となっています。しかし、大切な脳の検査は、人間ドックの検査項目には入っていませんでした。その理由は、脳の検査が技術的に非常に難しかったからです。また、検査による事故などの危険もありました。
ところが、最近は身体的な負担がなく、副作用の危険もほとんどないMR(磁気共鳴)検査が登場しました。これによって、簡単で効果のある 脳ドックが実現しました。 脳神経の専門医が扱う病気の中で、最も多いのは脳血管障害、つまり脳卒中です。
脳ドックは、脳卒中の予防などを目的とする試みで始まりましたが、くも膜下出血や脳梗塞が、未然に防げるなどの効果が期待できることがわかっています。
くも膜下出血の原因のほとんどは、脳動脈の分岐部にできた直径数ミリの動脈りゅうが、出血を起こしたものです。 動脈りゅうは血管にできた風船のようなコブで、もともと壁が薄い分岐部にできます。生まれつき弱い部分のある人の血管は、年とともにふくらみ始めます。
成人の30人に1人の割合で動脈りゅうがあるといわれていますが、破れるまでは何の症状もありません。多くは40~50歳代になって、ある日突然破れることになります。 したがって、何年かに一度は脳ドックでMR血管検査を受け、動脈りゅうができていないことを確認すれば、くも膜下出血の大半は予防することができます。 特に、両親や子供など二親等以内に、くも膜下出血で倒れた方がある家族では、その約20%に動脈りゅうが見つかっています。
脳ドックの対象疾患
無症候性脳梗塞
- 症状は出ていないが、治療を要する脳梗塞を見つけて治療を行います。
脳卒中の危険因子
- 高血圧・糖尿病・肥満の検査を行います。
未破裂脳動脈りゅう
- 動脈りゅうができていないことを確認すれば、くも膜下出血の大半は予防できます。
無症候性頭蓋内及び頚部血管の狭窄
- 脳梗塞のもとになる病変を発症する前に見つけて治療します。
その他の脳疾患
- 無症候性脳腫瘍などを見つけて治療します。
検査項目と費用
- 問診や血圧測定により、気が付かない重大な兆候を発見することがあります。
- 頭部MRI断層撮影により、脳を輪切りに写して内部の状態を診断します。
- 頚椎X線撮影により、手足のしびれや肩こりの原因となる変形性頚椎症、後縦靭帯骨化症などの検査をします。
Aコース 6万円(税込み)
- 問診、血液検査
- 診察(神経学的検査)
- 血液検査、尿検査、血液生化学検査
- 頭部MRI断層撮影(磁気共鳴画像)
- 頭部MRI脳血管撮影(MRS)、頚部MRA
- 頚椎X線検査
- 心電図検査
- 胸部X線撮影
Bコース 5万円(税込み)
- 問診
- 診察(神経学的検査)
- 胸部X線撮影
- 頭部MRI断層撮影(磁気共鳴画像)
- 頭部MRI脳血管撮影(MRS)、頚部MRA
- 頚椎X線検査
予約方法
直接または電話にて、当院脳神経外科の外来窓口にお申込みください。
- 受付時間 午前8時30分から正午と、午後1時から午後4時。
- 電話番号 0533-66-2214
- 月曜日から金曜日(祝祭日を除く)
検査日及び検査結果
- 検査は月曜日、水曜日、金曜日(祝日は除く)に受付し、問診及び診察を行います。全工程は、2時間から2時間半です。
- 検査結果は、後日ご本人宛に郵送させていただきます。

